体の不調図鑑
膝の痛み(お皿のまわり)
階段の上り下り・しゃがむ・走るときに、膝のお皿(膝蓋骨)のまわりや前側が痛む状態。膝蓋大腿関節痛やジャンパー膝など、使いすぎで起こるものが多くあります。
3Dで原因の筋と対策を見る 無料で見られます

体の中で起きていること
- 中殿筋が弱く、膝が内に入る
- 大腿直筋・外側広筋が縮んで、お皿を強く押しつけている
- 内側広筋が弱く、お皿が外へずれやすい
痛む場所
きっかけ
- しゃがむ・着地のときに膝が内側に入る(ニーイン)
- 太ももの前の筋が硬く、お皿が強く押しつけられる
- お尻の筋(中殿筋・大殿筋)が弱く、膝の向きを保てない
- 運動の量を急に増やした
原因と対策
原因の筋の状態(弱い・こっている・縮んでいる)ごとに、対応する対策(使う・ほぐす・ストレッチ)を組にしています。「中心」は、この不調でとくに大切な組です。
原因弱くなっている(うまく使えていない) 中心
- 中殿筋
- 内側広筋
関連: 大殿筋
対策使う(鍛える)
お尻と太ももの内側を使い、膝の向きをそろえる
- あお向けで膝を開く(右)
- あお向けで両膝を立て、骨盤を動かさないようにして、右膝をゆっくり外へ開いて戻す。 腰が浮いたり骨盤が傾いたりしない範囲で。横向きに寝て膝を開く「クラムシェル」も同じ筋を使います。
おもに中殿筋・大殿筋・股関節を外にひねる筋 - 座って膝を伸ばす(右)
- いすに深く座り、右の膝をゆっくり伸ばしきって、つま先を手前に引いたまま5秒キープ。ゆっくり下ろす。 膝を伸ばしきったところで、太ももの内側(膝の上の内側)に力が入るのを確かめます。
おもに大腿四頭筋(とくに内側広筋)
原因緊張が続いて、こっている
- 外側広筋
- 腸脛靭帯
対策ほぐす
太ももの前と外側をほぐす
- 太ももの前・外側(大腿四頭筋・腸脛靭帯)
- うつ伏せや横向きで、フォームローラーに太ももをのせてゆっくり転がす。腸脛靭帯そのものを強く押しすぎない。
対象: 大腿直筋・外側広筋・腸脛靭帯
原因縮んで硬くなっている
- 大腿直筋
- 外側広筋
関連: ハムストリングス・腓腹筋
対策ストレッチ
前もも・もも裏・ふくらはぎを伸ばす
- 前もも(右)
- 片脚で立ち、右の足首を持ってかかとをお尻に近づけ、膝を少し後ろへ引く。 腰を反らさず、膝を後ろへ引くと大腿直筋がよく伸びます。
おもに大腿四頭筋(とくに大腿直筋)・腸腰筋 - 長座前屈
- 床に座って脚を前に伸ばし、つま先に向かって上体を倒す。 つま先を手前に引く(足首を曲げる)と、ふくらはぎも一緒に伸びます。
おもにハムストリングス・腓腹筋・脊柱起立筋 - ふくらはぎ(右・膝を伸ばす)
- 壁に手をつき、右脚を後ろに引いて膝を伸ばしたまま、かかとを床につけて体を前へ。 つま先をまっすぐ前に向け、かかとを浮かせないようにします。
おもに腓腹筋・ヒラメ筋 - 4の字(右のお尻)
- あお向けで両膝を立て、右の足首を左の太ももにのせて、左脚を胸へ引き寄せる。 右膝を外へ押し開くようにすると、お尻の奥(梨状筋)が伸びます。
おもに梨状筋・大殿筋・中殿筋
アプリでは、それぞれの対策の動きで使われる筋(赤)・伸ばされる筋(青)を3Dで再生し、ほぐす場所を番号の印で表示できます。
生活の工夫
- しゃがむ・着地では、膝とつま先を同じ向きにそろえる
- 痛みが出るほどの運動量は、一時的に減らす
- クッション性のある靴を選ぶ
こんなときは医療機関へ
膝が腫れている・熱を持っている、膝が伸びきらない・引っかかる、ガクッと膝が抜ける感じがある、けがの後の痛みは、整形外科を受診してください。
同じ部位の不調
ここで紹介しているのは一般的な情報で、診断や治療の代わりにはなりません。痛みやしびれがあるとき、症状が続くときは医療機関を受診してください。ストレッチや運動は痛みのない範囲で行い、痛みが強くなる場合は中止してください。








