トレーニング図鑑

ヒップリフト

あお向けで膝を立て、お尻を持ち上げる種目です。お尻(大殿筋)ともも裏(ハムストリングス)が働きます。器具なしで自宅でもできます。

一般に鍛えられる筋: 大殿筋・ハムストリングス

3Dで動かして見る

ヒップリフトの動きを3Dの筋肉モデルで再生した画像。働く筋ほど赤く表示されている
持ち上げる動きを3Dモデルで再生。赤が濃い筋ほど、筋力に対して大きな力を出しています。

鍛えられる筋のしくみ

仰向けでお尻を持ち上げる動きは、大殿筋とハムストリングスが股関節を伸ばすことで起こります。立って行う種目と違い腰に重りがかからないので、腰への負担が少なく大殿筋を使う練習になります。座りっぱなしでお尻の筋が使えていない人の、最初の一歩に向いた種目です。

働く筋(3Dモデルでの計算)

自分の体重だけで、体重60kgの人がゆっくり動かしたときに、それぞれの筋が出せる最大の力に対して何%の力を出すかの推定です。

  1. 胸最長筋長さを保って24%
  2. 大腰筋伸びながら23%
  3. 胸鎖乳突筋長さを保って18%
  4. 腰腸肋筋長さを保って18%
  5. 半膜様筋縮みながら15%
  6. 大腿直筋伸びながら15%
  7. 大殿筋縮みながら14%
  8. 腸骨筋伸びながら14%

「縮みながら」は持ち上げるときに縮んで力を出す筋、「伸びながら」は伸ばされながら力を出す筋、「長さを保って」は姿勢を支える筋です。バーは筋力の50%でいっぱいになります。

やり方

  1. あお向けに寝て、膝を立てて足の裏を床につける
  2. かかとで床を押して、お尻を持ち上げる
  3. 肩から膝までが一直線になったところで止める
  4. ゆっくりお尻を下ろす

ポイント

  • 腰を反らしすぎず、お尻を締めて持ち上げる
  • 足をお尻に近づけるか遠ざけるかで、効く場所が変わる

よくある間違い

  • 腰を反らして持ち上げ、腰で支えてしまう
  • 勢いをつけて上下する

回数と重さの目安

自分の体重で15〜20回を2〜3セット。上で2秒止めると、お尻の筋を意識しやすくなります。

やさしくする方法

持ち上げる高さを低めにする。両手を床につけて体を支える。

きつくする方法

片脚を伸ばして片脚で行う。お腹の上にダンベルやプレートを乗せる。肩をベンチに乗せた「ヒップスラスト」にする。

注意すること

持ち上げすぎて腰を反らすと、腰が痛くなります。肩から膝までが一直線になるところで止めます。

やり方による効き方の違い

トレーニング図鑑では、次のやり方を切り替えて、働く筋の違いを3Dで比べられます。

足の位置を「お尻に近く」
足をお尻に近づけると、もも裏(ハムストリングス)がゆるんで働きが減ります。
足の位置を「遠く」
足を遠くに置くと、もも裏(ハムストリングス)の割合が増えます。

学習用の推定です。筋の働きは体格ややり方で変わり、実際の筋電図とは異なることがあります。痛みがあるときは無理をせず、専門家に相談してください。