トレーニング図鑑

腕立て伏せ

自分の体重を使って、胸(大胸筋)、肩の前(三角筋前部)、腕の後ろ(上腕三頭筋)を鍛える種目です。器具なしでどこでもできます。

一般に鍛えられる筋: 大胸筋・三角筋前部・上腕三頭筋

3Dで動かして見る 無料で見られます

腕立て伏せの動きを3Dの筋肉モデルで再生した画像。働く筋ほど赤く表示されている
持ち上げる動きを3Dモデルで再生。赤が濃い筋ほど、筋力に対して大きな力を出しています。

鍛えられる筋のしくみ

腕立て伏せは、胸の大胸筋が腕を前に押し出し、二の腕の後ろの上腕三頭筋が肘を伸ばし、肩の前の三角筋前部がそれを助けます。肩甲骨を胸郭に押しつける前鋸筋も働き、体を一直線に保つために腹直筋などの体幹の筋が支え続けます。器具なしで上半身の押す筋をまとめて鍛えられる種目です。

働く筋(3Dモデルでの計算)

自分の体重だけで、体重60kgの人がゆっくり動かしたときに、それぞれの筋が出せる最大の力に対して何%の力を出すかの推定です。

  1. 上腕三頭筋 内側頭縮みながら100%
  2. 上腕三頭筋 外側頭縮みながら100%
  3. 三角筋 肩峰部(中部)伸びながら80%
  4. 三角筋 鎖骨部(前部)縮みながら67%
  5. 大腰筋長さを保って60%
  6. 大腿直筋長さを保って58%
  7. 大胸筋 胸肋部縮みながら52%
  8. 腸骨筋長さを保って46%

「縮みながら」は持ち上げるときに縮んで力を出す筋、「伸びながら」は伸ばされながら力を出す筋、「長さを保って」は姿勢を支える筋です。バーは筋力の50%でいっぱいになります。

やり方

  1. 手を肩幅より少し広く床につき、体を頭からかかとまで一直線にする
  2. 肘を曲げて、胸を床に近づける
  3. 胸が床につく手前まで下ろす
  4. 手で床を押して元の位置に戻る

ポイント

  • お尻を上げたり下げたりせず、体を板のように保つ
  • 手幅を広くすると胸、狭くすると腕の後ろに効きやすい

よくある間違い

  • 腰が落ちて反る
  • 浅い動きしかしない

回数と重さの目安

正しい形でできる回数の限界近くまでを2〜3セット。20回以上楽にできるようになったら、強くする方法を取り入れます。

やさしくする方法

膝をついて行う。壁や机に手をついて、体を斜めにして行う。

きつくする方法

足を台に乗せる。ゆっくり下ろす。手幅を狭くして上腕三頭筋を多く使う。

注意すること

腰が落ちたり、お尻が上がったりしないように。手首が痛い人は、拳をついたりプッシュアップバーを使ったりすると楽になります。

やり方による効き方の違い

トレーニング図鑑では、次のやり方を切り替えて、働く筋の違いを3Dで比べられます。

手幅を「狭く」
脇をしめると大胸筋の割合が減り、三角筋と上腕三頭筋が中心になります。
手幅を「広く」
肘を横に張ると、大胸筋(とくに上部)の割合が増えます。

学習用の推定です。筋の働きは体格ややり方で変わり、実際の筋電図とは異なることがあります。痛みがあるときは無理をせず、専門家に相談してください。