トレーニング図鑑
懸垂
鉄棒にぶら下がって体を引き上げる種目です。背中(広背筋・大円筋)と腕の前(上腕二頭筋・上腕筋)が強く働きます。
一般に鍛えられる筋: 広背筋・大円筋・上腕二頭筋・上腕筋

鍛えられる筋のしくみ
鉄棒にぶら下がって体を引き上げる動きで、背中の広背筋が腕を体の横へ引き下ろし、腕の上腕二頭筋と上腕筋が肘を曲げます。逆手(手のひらを自分に向ける)で握ると、上腕二頭筋がより大きく働きます。肩甲骨を下げる僧帽筋下部や菱形筋も、体を引き上げる最後の局面で働きます。
働く筋(3Dモデルでの計算)
自分の体重だけで、体重60kgの人がゆっくり動かしたときに、それぞれの筋が出せる最大の力に対して何%の力を出すかの推定です。
- 広背筋縮みながら100%
- 大円筋縮みながら100%
- 上腕二頭筋 長頭縮みながら100%
- 上腕筋縮みながら100%
- 腕橈骨筋縮みながら100%
- 肘筋伸びながら100%
- 上腕二頭筋 短頭縮みながら99%
- 上腕三頭筋 長頭伸びながら72%
「縮みながら」は持ち上げるときに縮んで力を出す筋、「伸びながら」は伸ばされながら力を出す筋、「長さを保って」は姿勢を支える筋です。バーは筋力の50%でいっぱいになります。
やり方
- 手のひらを自分に向けて(逆手)、肩幅でバーを握る
- 腕を伸ばしてぶら下がる
- 胸をバーに近づけるように体を引き上げる
- ゆっくり腕を伸ばして下ろす
ポイント
- 肩をすくめず、肩甲骨を下げながら引く
- 反動を使わずに上げ下げする
よくある間違い
- 脚を振って反動で上がる
- 腕を伸ばしきらずに途中で折り返す
回数と重さの目安
できる回数の限界近くまでを2〜4セット。1回もできなければ、下の「やさしくする方法」から始めます。
やさしくする方法
台に乗って上がった姿勢から、ゆっくり下りる動きだけ行う(ネガティブ)。ゴムバンドを足にかけて補助する。斜めの姿勢で行う「斜め懸垂」にする。
きつくする方法
上で1秒止める。腰に重りをつける。順手で行う懸垂と組み合わせる。
注意すること
反動をつけると肩を痛めやすくなります。肩に痛みがある人は、ラットプルダウンで軽い重さから始めます。
同じ部位の種目
学習用の推定です。筋の働きは体格ややり方で変わり、実際の筋電図とは異なることがあります。痛みがあるときは無理をせず、専門家に相談してください。







