トレーニング図鑑

懸垂

鉄棒にぶら下がって体を引き上げる種目です。背中(広背筋・大円筋)と腕の前(上腕二頭筋・上腕筋)が強く働きます。

一般に鍛えられる筋: 広背筋・大円筋・上腕二頭筋・上腕筋

3Dで動かして見る

懸垂の動きを3Dの筋肉モデルで再生した画像。働く筋ほど赤く表示されている
持ち上げる動きを3Dモデルで再生。赤が濃い筋ほど、筋力に対して大きな力を出しています。

鍛えられる筋のしくみ

鉄棒にぶら下がって体を引き上げる動きで、背中の広背筋が腕を体の横へ引き下ろし、腕の上腕二頭筋と上腕筋が肘を曲げます。逆手(手のひらを自分に向ける)で握ると、上腕二頭筋がより大きく働きます。肩甲骨を下げる僧帽筋下部や菱形筋も、体を引き上げる最後の局面で働きます。

働く筋(3Dモデルでの計算)

自分の体重だけで、体重60kgの人がゆっくり動かしたときに、それぞれの筋が出せる最大の力に対して何%の力を出すかの推定です。

  1. 広背筋縮みながら100%
  2. 大円筋縮みながら100%
  3. 上腕二頭筋 長頭縮みながら100%
  4. 上腕筋縮みながら100%
  5. 腕橈骨筋縮みながら100%
  6. 肘筋伸びながら100%
  7. 上腕二頭筋 短頭縮みながら99%
  8. 上腕三頭筋 長頭伸びながら72%

「縮みながら」は持ち上げるときに縮んで力を出す筋、「伸びながら」は伸ばされながら力を出す筋、「長さを保って」は姿勢を支える筋です。バーは筋力の50%でいっぱいになります。

やり方

  1. 手のひらを自分に向けて(逆手)、肩幅でバーを握る
  2. 腕を伸ばしてぶら下がる
  3. 胸をバーに近づけるように体を引き上げる
  4. ゆっくり腕を伸ばして下ろす

ポイント

  • 肩をすくめず、肩甲骨を下げながら引く
  • 反動を使わずに上げ下げする

よくある間違い

  • 脚を振って反動で上がる
  • 腕を伸ばしきらずに途中で折り返す

回数と重さの目安

できる回数の限界近くまでを2〜4セット。1回もできなければ、下の「やさしくする方法」から始めます。

やさしくする方法

台に乗って上がった姿勢から、ゆっくり下りる動きだけ行う(ネガティブ)。ゴムバンドを足にかけて補助する。斜めの姿勢で行う「斜め懸垂」にする。

きつくする方法

上で1秒止める。腰に重りをつける。順手で行う懸垂と組み合わせる。

注意すること

反動をつけると肩を痛めやすくなります。肩に痛みがある人は、ラットプルダウンで軽い重さから始めます。

学習用の推定です。筋の働きは体格ややり方で変わり、実際の筋電図とは異なることがあります。痛みがあるときは無理をせず、専門家に相談してください。