トレーニング図鑑

ランジ(右脚前)

片脚ずつ前に踏み出してしゃがむ種目です。前脚の太ももの前とお尻が強く働き、バランスをとるために股関節まわりの小さな筋も使います。

一般に鍛えられる筋: 前脚の大腿四頭筋・大殿筋

3Dで動かして見る

ランジ(右脚前)の動きを3Dの筋肉モデルで再生した画像。働く筋ほど赤く表示されている
持ち上げる動きを3Dモデルで再生。赤が濃い筋ほど、筋力に対して大きな力を出しています。

鍛えられる筋のしくみ

前に出した脚の大腿四頭筋と大殿筋が主役で、片脚で体重を支えるため、お尻の横の中殿筋や内ももの内転筋群がふらつきを抑えます。後ろの脚は、股関節の前の腸腰筋や大腿直筋が伸ばされます。左右の脚を別々に鍛えられるので、左右差に気づきやすい種目です。

働く筋(3Dモデルでの計算)

ダンベル8kg(片手・片脚あたり)で、体重60kgの人がゆっくり動かしたときに、それぞれの筋が出せる最大の力に対して何%の力を出すかの推定です。

  1. 大殿筋縮みながら100%
  2. 大腿直筋縮みながら98%
  3. 腸骨筋長さを保って95%
  4. 大腰筋長さを保って74%
  5. 長内転筋縮みながら74%
  6. 外側広筋縮みながら69%
  7. 短内転筋縮みながら68%
  8. 大内転筋縮みながら54%

「縮みながら」は持ち上げるときに縮んで力を出す筋、「伸びながら」は伸ばされながら力を出す筋、「長さを保って」は姿勢を支える筋です。バーは筋力の50%でいっぱいになります。

やり方

  1. ダンベルを両手に下げてまっすぐ立つ
  2. 片脚を大きく前に踏み出す
  3. 後ろ脚の膝が床につく手前まで、まっすぐ下にしゃがむ
  4. 前脚のかかとで床を押して元の位置に戻る

ポイント

  • 上体はまっすぐ立てたまま下ろす
  • 前脚の膝はつま先より大きく前に出しすぎない
  • 左右同じ回数ずつ行う

よくある間違い

  • 前脚の膝が内側に倒れる
  • 後ろ脚で蹴って戻り、前脚が使えていない

回数と重さの目安

自分の体重で、片脚10回ずつを2〜3セット。慣れたら両手にダンベルを持ち、片脚8〜12回で限界がくる重さにします。

やさしくする方法

その場で前後に開いた足を動かさず、上下だけ行う「スプリットスクワット」にする。壁や椅子に手を添えてバランスを取る。

きつくする方法

前に踏み出して戻る「フォワードランジ」や、歩きながら行う「ウォーキングランジ」にする。後ろ足を台に乗せるブルガリアンスクワットにする。

注意すること

前の膝が内側に入らないように、膝はつま先と同じ向きに。膝の前に痛みがある人は、歩幅を広めにして膝が前に出すぎないようにします。

学習用の推定です。筋の働きは体格ややり方で変わり、実際の筋電図とは異なることがあります。痛みがあるときは無理をせず、専門家に相談してください。