体の不調図鑑

頭痛(緊張型頭痛)

頭の両側や後頭部が、締めつけられるように重く痛むタイプの頭痛。首や肩のこりと一緒に起こりやすいとされ、頭痛の中でいちばん多いタイプです。

3Dで原因の筋と対策を見る 無料で見られます

首・肩に力が入った前かがみの姿勢を3Dの筋肉モデルで表示した画像。原因になっている筋を、弱い(緑)・こっている(オレンジ)・縮んでいる(紫)に色分けし、痛む場所を赤く光らせて示している

体の中で起きていること

  • 後頭下筋群・板状筋が緊張し、頭を締めつける痛みになる
  • 食いしばりで側頭筋・咬筋が緊張している
  • 首の奥の筋が弱く、頭が前に出て首の後ろに負担が集まる

痛む場所

後頭部こめかみ

きっかけ

  • 長い時間の同じ姿勢(デスクワーク・スマホ)による、首・肩の筋の緊張
  • 目の疲れ
  • 精神的なストレスや睡眠不足
  • 歯の食いしばり(側頭筋・咬筋の緊張)

原因と対策

原因の筋の状態(弱い・こっている・縮んでいる)ごとに、対応する対策(使う・ほぐす・ストレッチ)を組にしています。「中心」は、この不調でとくに大切な組です。

原因緊張が続いて、こっている 中心

  • 後頭下筋群
  • 側頭筋

関連: 板状筋(首の後ろ)・僧帽筋 上部・胸鎖乳突筋・後頭筋・前頭筋・咬筋

対策ほぐす

頭の付け根・こめかみ・首の付け根をほぐす

頭の付け根(後頭下筋群)
両手の親指を、後頭部の骨のすぐ下のくぼみに当て、頭の重さを預けるようにして小さく円を描く。あお向けで丸めたタオルに頭の付け根をのせてもよい。
対象: 後頭下筋群・板状筋(首の後ろ)
こめかみ・あご(側頭筋・咬筋)
こめかみと頬骨の下を、指の腹でゆっくり円を描くようにさする。上下の歯を離して行う。
対象: 側頭筋・咬筋
首の付け根(僧帽筋上部・肩甲挙筋)
反対の手で肩の上の筋をつかみ、肩をゆっくり回しながら30秒ほどもみほぐす。温めてから行うと効果的です。
対象: 僧帽筋 上部・肩甲挙筋

原因弱くなっている(うまく使えていない)

  • 首の奥の筋(頸長筋・頭長筋)

関連: 僧帽筋 中部・下部

対策使う(鍛える)

あごを引いて首の奥の筋を使う

あごを引く(チンイン)
背すじを伸ばして立ち、目線を水平に保ったまま、あごを軽く引いて頭を後ろへスライドさせる。5秒キープして戻す。 うつむくのではなく、二重あごをつくるイメージで。首の前の奥の筋が働きます。
おもに首の奥の筋(頸長筋・頭長筋)

原因縮んで硬くなっている

  • 板状筋(首の後ろ)
  • 胸鎖乳突筋

関連: 僧帽筋 上部

対策ストレッチ

首の後ろと横を伸ばす

首の後ろ
両手を頭の後ろで組み、あごを胸に近づけるように頭を前へ倒す。 手の重さを使う程度にし、強く押さないでください。
おもに頭板状筋・僧帽筋上部・半棘筋
首の横(左側)
左肩を下げたまま、頭を右へ倒す。 右手を頭にのせて軽く引いてもかまいませんが、強く引っぱらないこと。
おもに僧帽筋上部・胸鎖乳突筋・斜角筋・肩甲挙筋
胸を開く
両手を背中の後ろで組み、肩甲骨を寄せて腕を後ろへ引き、胸を張る。 肩をすくめず、肩甲骨を寄せて下げるようにします。
おもに大胸筋・三角筋前部・上腕二頭筋

アプリでは、それぞれの対策の動きで使われる筋(赤)・伸ばされる筋(青)を3Dで再生し、ほぐす場所を番号の印で表示できます。

生活の工夫

  • ときどき画面から目を離し、遠くを見る
  • 食いしばりに気づいたら、上下の歯を離して力を抜く
  • 首・肩を温める
  • 睡眠を十分にとる

こんなときは医療機関へ

突然の激しい頭痛、今までに経験したことのない頭痛、手足のしびれ・ろれつが回らない・ものが二重に見える、発熱や首の強いこわばりをともなう場合は、すぐに医療機関を受診してください。ズキズキと脈打つ片頭痛は、温めたり体を動かしたりすると悪化することがあり、対処が異なります。

ここで紹介しているのは一般的な情報で、診断や治療の代わりにはなりません。痛みやしびれがあるとき、症状が続くときは医療機関を受診してください。ストレッチや運動は痛みのない範囲で行い、痛みが強くなる場合は中止してください。