体の不調図鑑

O脚

両足のかかとをそろえて立ったとき、両膝の間がすいてしまう状態。骨の形によるものと、姿勢や筋のバランスによるもの(機能的なO脚)があります。

3Dで原因の筋と対策を見る 無料で見られます

太ももが内にひねられ、膝が離れるの姿勢を3Dの筋肉モデルで表示した画像。原因になっている筋を、弱い(緑)・こっている(オレンジ)・縮んでいる(紫)に色分けし、痛む場所を赤く光らせて示している

体の中で起きていること

  • 内転筋群が弱く、脚をそろえて保てない
  • お尻の大殿筋・外旋筋が弱く、太ももが内にひねられる
  • 太ももの外側が張っている

痛む場所

膝の内側

きっかけ

  • 太ももが内側にひねられ、膝が伸びきった(反りぎみの)立ち方
  • お尻の筋や内ももの筋が弱い
  • 偏平足などで足首が内に倒れる
  • 骨の形・変形性膝関節症(この場合は筋のケアでは変わりにくい)

原因と対策

原因の筋の状態(弱い・こっている・縮んでいる)ごとに、対応する対策(使う・ほぐす・ストレッチ)を組にしています。「中心」は、この不調でとくに大切な組です。

原因弱くなっている(うまく使えていない) 中心

  • 内転筋群(長内転筋・大内転筋・薄筋など)
  • 大殿筋

関連: 双子筋・内閉鎖筋・内側広筋

対策使う(鍛える)

内ももを締める・膝を開く運動で脚をそろえる

内ももを締める
いすに座り、膝の間にクッションやたたんだタオルをはさんで、5秒ほどつぶすように締めてゆるめる。 お尻を浮かせず、膝とつま先を前に向けたまま行います。
おもに内転筋群(長内転筋・大内転筋・薄筋など)
あお向けで膝を開く(右)
あお向けで両膝を立て、骨盤を動かさないようにして、右膝をゆっくり外へ開いて戻す。 腰が浮いたり骨盤が傾いたりしない範囲で。横向きに寝て膝を開く「クラムシェル」も同じ筋を使います。
おもに中殿筋・大殿筋・股関節を外にひねる筋
タオルギャザー
いすに座り、床に広げたタオルを足の指でつかんで手前にたぐり寄せる。土踏まずを支える足裏の筋を使います。
対象: 足裏の筋(母趾外転筋・短趾屈筋)

原因緊張が続いて、こっている

  • 腸脛靭帯
  • 外側広筋

対策ほぐす

太ももの外側をほぐす

太ももの前・外側(大腿四頭筋・腸脛靭帯)
うつ伏せや横向きで、フォームローラーに太ももをのせてゆっくり転がす。腸脛靭帯そのものを強く押しすぎない。
対象: 大腿直筋・外側広筋・腸脛靭帯

原因縮んで硬くなっている

  • 外側広筋

関連: 大腿直筋・腓腹筋

対策ストレッチ

前ももとふくらはぎを伸ばす

前もも(右)
片脚で立ち、右の足首を持ってかかとをお尻に近づけ、膝を少し後ろへ引く。 腰を反らさず、膝を後ろへ引くと大腿直筋がよく伸びます。
おもに大腿四頭筋(とくに大腿直筋)・腸腰筋
ふくらはぎ(右・膝を伸ばす)
壁に手をつき、右脚を後ろに引いて膝を伸ばしたまま、かかとを床につけて体を前へ。 つま先をまっすぐ前に向け、かかとを浮かせないようにします。
おもに腓腹筋・ヒラメ筋

アプリでは、それぞれの対策の動きで使われる筋(赤)・伸ばされる筋(青)を3Dで再生し、ほぐす場所を番号の印で表示できます。

生活の工夫

  • 立つときは膝を伸ばしきらず、膝のお皿を正面に向ける
  • 足の親指と小指の付け根、かかとの3点で立つ
  • 横座り・とんび座りを避ける

こんなときは医療機関へ

膝の痛みや腫れがある、片側だけ急に曲がってきた、子どもで年齢が上がってもO脚が強い場合は、整形外科を受診してください(2歳ごろまでの軽いO脚は自然な成長の過程です)。

ここで紹介しているのは一般的な情報で、診断や治療の代わりにはなりません。痛みやしびれがあるとき、症状が続くときは医療機関を受診してください。ストレッチや運動は痛みのない範囲で行い、痛みが強くなる場合は中止してください。