体の不調図鑑

開脚ができない

床に座って脚を左右に開こうとしても大きく開けない、開くと上体が後ろに倒れてしまう状態。股関節まわりの筋の硬さが主な原因です。

3Dで原因の筋と対策を見る 無料で見られます

脚を開くと骨盤が後ろに倒れるの姿勢を3Dの筋肉モデルで表示した画像。原因になっている筋を、弱い(緑)・こっている(オレンジ)・縮んでいる(紫)に色分けし、痛む場所を赤く光らせて示している

体の中で起きていること

  • 内転筋群が縮んで、脚が開かない
  • もも裏が縮んで、骨盤が後ろに倒れる
  • 腸腰筋が弱く、骨盤を前に起こせない

きっかけ

  • 内ももの筋(内転筋群)が硬い
  • もも裏(ハムストリングス)が硬く、骨盤が後ろに倒れる
  • 骨盤を起こす筋(腸腰筋)が弱い
  • 股関節の骨の形(開ける角度には生まれつきの個人差もあります)

原因と対策

原因の筋の状態(弱い・こっている・縮んでいる)ごとに、対応する対策(使う・ほぐす・ストレッチ)を組にしています。「中心」は、この不調でとくに大切な組です。

原因縮んで硬くなっている 中心

  • 内転筋群(長内転筋・大内転筋・薄筋など)
  • ハムストリングス

対策ストレッチ

内ももともも裏をゆっくり伸ばす

開脚
床に座って脚を左右に大きく開き、上体を前に倒す。 膝のお皿を上に向けたまま開くと、内ももが伸びます。
おもに内転筋群・ハムストリングス
合せき(足裏を合わせる)
床に座って足の裏を合わせ、膝を床に近づける。 背すじを伸ばしたまま、上体を少し前に倒すとさらに伸びます。
おもに内転筋群(恥骨筋・長内転筋・薄筋)
長座前屈
床に座って脚を前に伸ばし、つま先に向かって上体を倒す。 つま先を手前に引く(足首を曲げる)と、ふくらはぎも一緒に伸びます。
おもにハムストリングス・腓腹筋・脊柱起立筋
4の字(右のお尻)
あお向けで両膝を立て、右の足首を左の太ももにのせて、左脚を胸へ引き寄せる。 右膝を外へ押し開くようにすると、お尻の奥(梨状筋)が伸びます。
おもに梨状筋・大殿筋・中殿筋

原因弱くなっている(うまく使えていない)

  • 腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)

対策使う(鍛える)

脚を前に上げ、骨盤を起こす筋を使う

脚を前に上げる(右)
あお向けで左膝を立て、右脚は膝を伸ばしたまま、ゆっくり持ち上げて下ろす。 脚の前の筋を使うと、反対側のもも裏の筋がゆるみやすくなります(相反抑制)。腰が反らない高さまで。
おもに腸腰筋・大腿直筋

原因緊張が続いて、こっている

  • 内転筋群(長内転筋・大内転筋・薄筋など)

関連: ハムストリングス

対策ほぐす

力を入れてから抜くと、ゆるんで伸びやすい

力を入れてから伸ばす(PNF)
合せきや開脚の姿勢で、膝を閉じるように内ももに5秒ほど力を入れ(手で押さえて脚は動かさない)、力を抜いて息を吐きながら伸ばす。力を入れたあとの筋はゆるみやすくなります。
対象: 内転筋群(長内転筋・大内転筋・薄筋など)
内もも(内転筋群)
床に座って片膝を外へ倒し、膝の内側から脚の付け根に向かって、手のひらで押しながらさする。
対象: 内転筋群(長内転筋・大内転筋・薄筋など)
もも裏(ハムストリングス)
いすに座って太ももの裏の下にボールを置き、膝の曲げ伸ばしをくり返す。
対象: ハムストリングス

アプリでは、それぞれの対策の動きで使われる筋(赤)・伸ばされる筋(青)を3Dで再生し、ほぐす場所を番号の印で表示できます。

生活の工夫

  • お風呂上がりなど、体が温まっているときに伸ばす
  • 反動をつけず、20〜30秒かけてゆっくり
  • 毎日少しずつ続ける(数週間〜数か月かけて変わっていきます)

こんなときは医療機関へ

股関節や脚の付け根が痛む、引っかかる感じがある場合は、無理に開かず整形外科に相談してください。

ここで紹介しているのは一般的な情報で、診断や治療の代わりにはなりません。痛みやしびれがあるとき、症状が続くときは医療機関を受診してください。ストレッチや運動は痛みのない範囲で行い、痛みが強くなる場合は中止してください。